遺言が見つかったときに行うべきこと｜検認・遺言執行

相続が発生したとき、家のタンスから遺言書が見つかったような場合、何をすべきでしょうか。

実は、この点については注意が必要です。

具体的には、絶対に遺言書をその場で開封してはいけません。

法律により、５万円以下の罰金が科せられることとなります。

この点を含み、遺言が見つかったときに行うべきことについて以下にご紹介いたします。

遺言が見つかったときに行うべきこととしては何がある？

前述のように、遺言書が見つかったとしても勝手に開封してはなりません。

というのも、遺言書が見つかった場合にA家庭裁判所において、裁判官とともに遺言書を開封する、という「検認手続き」をする必要があるからといえます。

また、検認手続きが済んだら、遺言書の内容を実際に執行するプロセスへと移行することとなります。

検認手続きの具体的な流れとは？

では、具体的な検認手続きの流れとはいかなるものでしょうか。

まず、遺言書が見つかった場合、家庭裁判所に検認手続きをしてもらうため、その旨の申立てを管轄の裁判所へすることとなります。

必要書類をそろえ、検認を申し立てたら、家庭裁判所から検認期日についての通知が届くため、これを踏まえ家庭裁判所へ出向き検認に出席することで、後日遺言書の返還を受け、検認済み証明書を申請することとなります。

以上が、検認手続きの主な流れです。

遺言執行の具体的な流れとは？

これに対し、実際に遺言執行する具体的な流れをご紹介します。

まずは、遺言執行者を指定することが一般的です。

この点につき、遺言執行手続きをより確実なものとするため、弁護士をはじめとする専門家にご相談いただくことも少なくありません。

そして、遺言執行者が指定された場合には遺言執行者が、遺言者の財産目録を作成し、これに基づいて相続人の相続割合を決定し、その旨を各相続人に通知したのち遺産の分配を実行する、といった流れで、遺言執行することとなります。

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