遺産相続を弁護士に相談すべき理由

ネット上では、遺産相続につき「専門家に相談したほうがいい」と記述されていることが少なくありません。

では、なぜ遺産相続につき弁護士をはじめとする専門家に相談すべきであるといえるのでしょうか？

以下にご紹介いたします。

遺産相続は専門家に相談すべき？

まず、結論として、遺産相続は弁護士をはじめとする専門家に相談して進めることをおすすめします。

このようにいえる理由は、相続に関する手続きが多岐にわたることに求められます。

具体的な相続手続きを、以下にかいつまんでご紹介いたします。

・年金受給停止の手続き

・国民健康保険証の返却

・介護保険の資格喪失届

・住民票抹消届、住民票の除票の申請

・世帯主の変更届

・相続放棄又は限定承認

・被相続人の所得税の確定申告

・相続税の申告

・遺言書の調査、検認

・被相続人の財産調査

・遺産分割協議、協議書の作成

以上のように、相続に関する手続きは非常に多岐にわたっており、また、それぞれの手続きをする相手方が、法務局であったり裁判所であったり、はたまた相続人同士でやるべきことであったりするため、手続きのために物理的な労力がかなり必要となります。

さらに、上記のような手続きはいつやってもよいものではなく、被相続人の死亡から１週間から数か月というとても短いスパンで進めていかなくてはならない手続きがほとんどです。

こうしたことから、これらすべてについて相続人だけでこなすことは物理的・心理的負担が過大なものとなるため、相続手続きは専門家にご相談いただくことをおすすめしているのです。

遺産相続を弁護士に相談すべき理由

では、そうした専門家の中でも遺産相続を弁護士に相談すべきなのはなぜでしょうか。

この主たる理由としてあげられるのは、弁護士は訴訟を原則無制限に代理できるからであるといえます。

すなわち、遺産相続手続きにおいて相続人の間でトラブルが起こってしまった場合、話し合いがまとまらなければ裁判によって判断するほかありません。

このとき、遺産相続につき弁護士にご相談いただいていれば、事情をよく知る弁護士がそのまま訴訟を担当し裁判を受け持つことができるのです。

この点、訴訟額が１４０万円以下に限定される司法書士とは異なり、弁護士の場合には訴訟額に上限なく通常訴訟をすべて代理することが可能です。

また、この他にも、相続に関してはその全体的な手続きから訴訟等のトラブル解決まで全体を専門とする弁護士が多いことや、登記や税金の申告等で複雑なケースがあれば、弁護士から司法書士、行政書士、税理士等へ業務委託することにより、一括して相続手続きを完了させることができる点も理由として上げられます。

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